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第6回 =遮音性について=(September 10, 2003)

今回はArdent.Studioを設計しているアルファ建築設計事務所よりいただいた資料で実際の部屋の遮音性について書こうと思います。

騒音表はこちら

実際に感じる音は「about sound」でも書かれている様に人それぞれです。
それではわかりずらいので「仮想値」で説明したいと思います。
騒音表を参考に読んでいただけるとわかりやすいです。

日常の音と言うのは50dB〜70dBぐらいで推移しています。
50dB…普通に発する声 70dB…咳や笑い声
逆に言えばこのぐらいの音であれば「気にならない」と言うことになります。
お互いの生活音は基本的に相殺されて聞こえにくくなっているからです。
より遮音する方法として「距離」と「防壁」が大きな役割を果たします。
ただ、住まいに関して言えば距離は望めません。
ですから防壁としての壁・床が重要になってくるのです。

では騒音として苦情を言われる音とはどのぐらいの大きさを言うのでしょうか。

Ardent.Studioは楽器を室内で自由に演奏できることがコンセプトの一つです。
楽器を演奏する場合100dB〜120dBぐらいの音となります。
100dB…ピアノ演奏 120dB…ジェット機の飛ぶ音

単純に引き算をしても100-70=30、少なくても30dB程度は防音できる部屋が必要になってくるわけです。
楽器は端的でも大きな音を出せるものなので30dB〜60dB遮音する必要があります。

これを実現させたのがArdent.Studioなのです。
具体的には壁の構造や二重サッシ等、現代技術で出来る防音対策を積極的に取り入れています。

騒音を日常の音に下げて気にならない生活をする。
日常の生活音は外部に漏れない。
音楽をしない人にもメリットがある環境ではないかと思います。

PS.小学生の頃毎日縦笛を吹いて帰宅していました。
母は笛の音で私が帰宅するとわかっていたそうです。
それも騒音に聞こえる人がいたのでしょうね…
今考えるとちょっと恥ずかしいです(笑)

September 10, 2003 ○Writer:kuisuke

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