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第59回  =音楽と植物!=(November 17, 2004)

日ごとに肌寒さが増してくる感じです。高野山では最低気温が0℃になったとか。
台風や大地震で避難生活をされてる方にとっては、冬が近づき不安な毎日だと思います。
 
今回は音楽と植物の関係のお話をしたいと思います。
2回目のサロンコンサートで感じたことなんですが、ヴァイオリンやピアノの音が初回の時よりソフトに聴こえてきたんです。初回は、反響音の大きいと思われる壁面にキルトを掛けて吸音をしていました。2回目は、天井まで延びる棚と室内の所々にフラワーアレンジメントの飾りつけと、壁にはリボンの装飾を施していただきました。
 
吸音効果としてはキルトの方が優っているので、初回よりも音が響いてしまうのではと思っていたのですが、逆に感じたので驚きました。そう聞こえたのは、私だけかもしれませんが。きっと視覚効果による影響もあったのでしょう。
興味を持って調べてみたのですが、音楽と植物は親密な関係にあるようです。植物が音響に影響を与えるのかを調べるつもりが、「音楽の植物に与える効果」の方が興味深かったので、そちらを簡単に紹介します。
 
固有のメロディーが植物の光合成を促進したり、果実の生育に影響を与えるようです。植物に音楽を聴かせるなんてナンセンスと思う方も多いと思いますが、それらの効果を科学的に研究されている科学者がおられます。夢のある研究ですが、根気がいる作業ですね。
 
メロディーが植物の成長に関係するたんぱく質に影響を与えるようです。そのメカニズムを簡単に説明しておきます。
たんぱく質はアミノ酸で構成されています。そのアミノ酸の塩基配列を決めるための信号をたんぱく質が出しているのだそうです。その信号に共鳴するメロディー流すことにより、たんぱく質の合成を制御できるということになるそうです。固有のたんぱく質には固有の塩基配列があり固有のメロディーが必要になるということらしいのです。どのたんぱく質にどのメロディーが共鳴するのかを探すのは大変な作業でしょうね。
 
実際にクラシック音楽を聴かせて酵母の活動を活発化させたり、トマトの栽培にも利用されている方もおられるようです。 
興味のある方は、音楽の生物に与える影響を調べてみてください。面白いことが沢山出てくると思います。
 
 

November 17, 2004 ○Writer:mitsugu


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