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第26回  =こだわりの音響空間をめざしてPart2=(January 28, 2004)

先日工事現場へ行ってきました。
寒波が来ているので日中でも気温が1℃という寒さの中、黙々と作業を続けておられる作業員の方を見ていると頭が下がる思いです。
いつもご苦労様です。

いよいよ1階部分の内装工事が始まりました。
1階は駐車場スペースがあるため、住戸部分は1戸となっています。
隣接する部屋がないので、両サイドはコンクリートの壁で仕切られています。
音響・防音工事の施工方法も若干違うようです。

Gallareyのページで室内イメージご覧頂けますが、防音性については、画像だけでは伝わってこないと思っておれれる方が多いと思います。
防音の部屋といっても、壁紙を張ってしえば外見は普通の部屋とまったく変わりなくなってしまいます。

そこで今回は、現場の画像を見ていただき、簡単に壁の構造を説明することにします。

写真は、コンクリート壁に吸音マットの設置作業をしているところです。

マットを固定している木枠は格子状に組まれています。
マットの素材はファイバーガラスです。
吸音効果のみならず断熱効果も高めます。
木枠とコンクリート壁の間に防振ゴムが挟まれており、コンクリート壁を伝わる振動を抑える働きをする構造になっています。
吸音マットの上に石膏ボード、さらにその上に遮音パネルを重ねることによって防音効果を高める構造になっています。
この上に壁紙を張ると壁の仕上がりです。
文章にしてしまうと簡単な作業のようですが、これらを施工するにあたっては、細かい施工マニュアルに従って行なう必要があるので、予想以上の技能と労力が必要です。
天井や床など壁と接する部分は、もっとも重要なところであり、職人さんの腕の見せどころとなります。
いくらよい材料を用いてもそれを活かす技術がなければよいものは出来ません。
現場に行くたびにその思いを強くしています。

これからも皆さんが一番の興味をお持ちのアーデン.ステューディオの具体的な防音構造について、現場写真を交えながら紹介して行こうと思います。
どのようなご質問でも構いませんので、お気軽にお問合わせ下さい。

January 28, 2004 ○Writer:mitsugu

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