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第11回 =こんな装置をご紹介!=(October 15, 2003)

朝夕は肌寒く感じる季節になってきました。箕面は紅葉でも有名な観光地です。
まだ紅葉狩りには少し早いですが、建築の進行と合わせるように色づいてくると思います。

今回は、あまり見たことのないような装置をご紹介します。
「なるほど、Ardent.Studioならこんな装置も必要あるんだなぁ。」と言うものです。
はじめて見たとき、「単純な装置なんだな。」と思いました。
でも重要な装置です。
前置きはこれぐらいにして、まずは現物を見ていただきましょう。

「重量衝撃音発生装置」
タイヤを電動で持ち上げて床に自然落下させます。
同じ部屋に居るとドスンという振動がお腹に伝わる感じです。
「軽量衝撃音発生装置」
中に複数のシリンダとピストンが2列並んで収められています。
電源を入れるとピストンが順番に上下して床を叩きます。
コトコトコトコトと連続して床を振動させます。
About soundのページで紹介しているように、音には「空気を伝わる音」と「固体を伝わる音」の2種類があります。
これらの装置は、「固体を伝わる音」として特に厄介な「床衝撃音」遮音のテストに用いられる装置です。
床衝撃音は大きく分けて、
食器などを落とした時に発生する「軽量衝撃音」
子供が飛び跳ねたときなどに発生する「重量衝撃音」があります。

高度な遮音を実現するには、クッション性のある材料を敷いたり、浮き床構造の床にするなどの対策を取ります。
Ardent.Studioの床も浮き床構造になっており、床の厚さは30cmもあります。
これは凄いことなんですよ。

それぞれの装置で発生させた音の大きさを、別の部屋で測定して遮音効果を観測するわけです。
床衝撃音の場合は、特に階下への影響には気をつける必要があります。
今後も、Ardent.Studioならではというものを紹介する機会が増えてくると思いますので、ご期待下さい。

October 15, 2003 ○Writer:mitsugu

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